特集|日本で広がるAIメンタルケアアプリ4選
スマホが“心の支え”になる時代へ
「誰かに相談したい。でも相手を選ぶのが難しい」――そんな気持ちを抱えたまま、夜を過ごした経験はありませんか。
ここ数年、日本ではメンタルヘルスに対する意識が少しずつ変化してきました。専門のカウンセリングや相談サービスに足を運ぶことへの抵抗感は以前より和らいでいますが、それでも「対面で話すのはハードルが高い」と感じる人は少なくありません。
さらに、職場や友人関係では不用意に悩みを打ち明けづらい場面も増えました。コンプライアンスや人間関係のしがらみが強まる中、ちょっとした相談が誤解につながることもあります。その結果、人々は「安心して気持ちを吐き出せる相手」を求めるようになりました。
そこで注目されているのがAIによるメンタルケアアプリです。深夜でも休日でも、スマホひとつで“友人のように話せる”AIが寄り添い、感情に振り回されない安定した応答を返してくれる――この安心感が、多くの人に受け入れられ始めています。
SELF MIND(セルフマインド)|AIが24時間寄り添う“手のひらの相談室”
「AIカウンセリング」を掲げるセルフケアアプリ。愚痴や不安をいつでも匿名で吐き出せ、AIがストレス軽減の提案をしてくれます。対面カウンセリングに比べて低コストで、夜中に「ちょっと聞いてほしい」と思った瞬間に使える“気軽な相談相手”。
- 運営会社:SELF株式会社
- 対応デバイス:iOS(Android未対応)
- 特徴:月額料金制/24時間AIと対話可能/匿名で気軽
emol(エモル)|認知行動療法に基づくエビデンス型ケア
大学との共同研究で実証効果を積み上げてきたサービス。認知行動療法(CBT)をベースにしたプログラムが組み込まれ、妊産婦の産後うつ予防にも成果。AIの気軽さに「科学的根拠」を掛け合わせた、信頼性重視のセルフケアアプリです。
- 運営会社:emol株式会社
- 対応デバイス:iOS・Android
- 特徴:AIロボ「ロク」と会話/CBTを実践/研究実績あり
muute(ミュート)|感情日記で“自分を知る”ジャーナリング
毎日の気持ちを日記のように書き込み、その変化をAIが可視化。相談というより「自己理解」に重点を置き、書くことで心が整理され、振り返りで新しい気づきが得られます。週次・月次のインサイトレポートも特徴。
- 運営会社:ミッドナイトブレックファスト株式会社
- 対応デバイス:iOS・Android
- 特徴:AIジャーナリング/「書く瞑想」/自己理解に特化
Awarefy(アウェアファイ)|書き続けるほど自分がわかる。変えられる。
認知行動療法に基づく手法をアプリで実践。知識0から始められる。書き出すことで思考と感情を可視化・客観視。AIメンタルパートナー「ファイさん」がいつでも頼れる相談相手に。書き続けることで、自分がわかる。変えられる。早稲田大学との共同研究に基づく学術的裏付けがあり、瞑想・睡眠・自然音など300種以上の音声ガイドを提供。GooglePlayBestOf2022 部門大賞受賞。2025年3月時点で累計80万ダウンロードを突破した人気アプリ。
- 運営会社:株式会社Awarefy
- 対応デバイス:iOS・Android
- 特徴:CBT+マインドフルネス/音声ガイド豊富/習慣化設計

まとめ|AIメンタルケアは“身近な心の支柱”へ
- SELF MIND:AIに気軽に話せる安心感(iOS専用)
- emol:認知行動療法に基づくエビデンス型ケア
- muute:感情を記録して自己理解を深める
- Awarefy:瞑想や呼吸法を習慣化する総合セルフケア
そのため本記事では、セルフケアや習慣化をサポートするサービスとしてご紹介しています。
気分の落ち込みや強い不安が続く場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。
各サービスの最新情報や機能は、必ず公式サイトをご確認ください。